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私たち東京パソコンアカデミーでは職業訓練を行っています。
そこでパソコンスキルの他、就職活動に向ける時間を担当する中で私がテーマにしているのが
「笑顔の就職活動」です。
今回はその中でも、なかなか笑顔になりにくい「面接」について触れてみます。
転職活動で避けられない事の一つ、面接。これが「大好き!」という方はいらっしゃるでしょうか。
Yesというお返事は、極々少数かなって思います。
担当する授業で職業訓練生に問いかけても、首を縦に振る姿に出会ったことはありません。
私も同じ気持ちです。
本来なら「面接に行ける!」と嬉しい出来事なのに、
「あーどうしよう」「このまま採用して欲しい」なんて、きっと心の中で叫んでしまうって想像します。
先ずは面接官が言う「NGな面接対応」はどんなものか
「どうしてNGな行動になってしまうのか」
そして「面接どうしよう・・・」と消極的な気持ちになるのは何故なのか
そんな自分を変えて、笑顔の就職活動に近付けるヒントになると嬉しいです。
これらは、企業の採用担当者へのアンケート結果からよく目にするご意見です。
他にも多数見かけるご意見として
質問に対する “答えの内容” 以前である、対応・在り方に「NG」と感じるご意見は少なくないようです。
実際、授業で行う面接の練習風景でもこういった姿はよく見かけます。
NGな面接対応は他にも様々あるかと思いますが、今回は上に挙げたこんな事柄について
「どうしてこうなってしまうのかな・・・」と考えてみます。
それが分かったなら、そこに対処すれば良い方向へ自分を変えられそうだからです。
これらの行動は「自信の無さから出てきてしまうもの」です。
では、どうして自信が持てないのか。どこに自信が持てないのか。
きっと多くの方が「何を質問されるのかな、アレを訊かれたら何て答えたら良いのかな。」と、
いくつもの心配が頭の中に浮かんで「どうしよう、大丈夫かな・・・」といった気持ちになっているのでは?
と想像ができます。
心配が沢山あり過ぎて自信が持てない。
これが面接時の「NG行動」を引き起こす理由だと言えそうです。
更に、それは何故だろう?と深めると「きちんと準備をしていないから。」ここに行き着きます。
準備をせず、ぶっつけ本番状態で臨むところに「NG行動」の原因がありそうです。
「何を質問されるのかな、アレを訊かれたら何て答えたら良いのかな。」
大事な面接の場に、そんな心配ばかりを抱えたまま出掛けないで欲しいなって思うのです。
心配な質問に対する自分の答えを準備すること、これは安心を手に入れる事です。
ひとつ準備ができれば、ひとつ安心を手に入れる。
ふたつ、三つ・・・全部を安心に変えて、堂々と面接に臨んで欲しいなと思います。
心配を安心に変える方法、それは質問に対する準備をすること。コレしかありません。
安心してください。面接での質問は、基本的に難しいことは問われません。
なぜなら、答えは既にご自身が持っているものだからです。
質問の全ては自分のこと。ですから答えは持っているはずで、答えられて当然。
だからこそ、準備が大事なのです。
自分の事を訊かれているにもかかわらず、答えられないの?と受け取られてしまいます。
面接は会話の場。一方的に研究発表やプレゼンをする場とは違います。
「あなたは、どういう人ですか?」
「はい、私はこういう者です」
限られた時間内に、会話を交わしながら “きちんと感” を持った上で
正しく自分を伝えられるかどうか・・・そういう場だと言えそうです。
面接の練習で意外と多く見られるのが、質問に対して長々と一人でしゃべってしまう様子です。
生徒さんが一緒に練習をしている仲間からのフィードバックに
「上手だったけど、なんだか研究発表をしているみたいだった」というお声があり、
なんとピッタリな表現だろうと思った事があります。
面接は会話の場です。
簡潔に分かりやすく「いい感じの人だな」と感じてもらいながら会話を成り立たせる・・・
となると、やはり準備が大事になると思います。
今一度、NG対応の内容を振り返ります。
では次に、自分の答えを準備せず、ぶっつけ本番で臨んだ場合を想像してみます。
「面接は会話の場」であるのに、面接官にとって「会話が成り立たない印象」が伝わってしまう。
あまりにも勿体ないな・・・と思うのです。
準備が整っていない=自分の持っている答えを、どう伝えるか整えていない状態で面接に臨んでしまった。
ただそれだけで、本当はピッタリな “望まれる人材” かもしれないのに。
就職活動とは、応募する企業のことを考えること。
そして、そこに採用されるように働きかけること。
面接に臨むにあたり、「準備をしない人なのかな」「仕事もそういう姿勢かもしれない」
そんな風に伝わってしまうのは残念過ぎます。
面接でよくある質問・聞かれたら困る質問について
ざっとこんな流れになりますが
重要なポイントは、第一歩となる「自分の本当の答えは何か」それを見つける事です。
限られた時間内に正しく自分を伝えるには、「自分の本当の答え」を簡潔に、
説得力をもって伝える必要があるからです。
準備を進めて行く中、じっくり自分と向き合う必要がある質問に出会うかもしれません。
どうしてもネガティブな答えしか浮かばないような質問もあるかもしれません。
それらは面接本番でも、答えに詰まりやすいものでしょう。
質問されても堂々と説得力を持って伝えられるように
また自信を持って面接に臨める自分になるためにも
より良い転職を実現するためにも、この準備はとても大切です。
目指すのは面接官サイドに「そうですか!それならうちの職場はピッタリです」
「こちらで一緒に頑張りましょう!」という気持ちになってもらえるかどうか。
その説得力です。
これは「自分の本当の答え」でしか成し得ません。
なぜなら、本当の答えには熱がこもるから。その熱が説得力となるからです。
説得力が人の(面接官)の心をつかみ、動かすからです。
自分の答え、または答え方に自信が持てないまま臨んだとしたら、初めて会う大切な人と
「面接という会話の場」で、その相手(面接官)に納得してもらう事はとても難しい・・・と思うのです。
面接官からの質問では、何かと深掘りされる事が普通です。
模範解答や返答例、誰かの答えを真似たものであれば、深掘り質問には答えられません。
「自分の本当の答え」を見つけて準備する大切さは、ここにあります。
「そこの所、もっと聴いてみたい」
これは興味を持ってくださった、心を掴めたからこその深掘りかも知れません。
でも逆に「それって、どういう事かな?」「本当かな?」など納得するためとか、
真意を問うものであったならどうでしょうか。
自分の本当の答えであったなら、熱のこもった会話で返すことができると思います。
深掘りされた時こそ、より一層の熱を届けられるチャンスだとも言えます。
笑顔の就職活動・・・そのために
面接官が言う「NG対応」から、授業でお伝えしている事をピックアップしてみました。
皆さまにとって、「笑顔の就職活動」に近付けるヒントになると嬉しいです。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
この記事の著者:加島 保世
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