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就職・転職活動で皆さんがまず最初に目にする求人票(求人情報)。
前回に続きまして今回もハローワークで閲覧できる「求人票」の裏面(1ページ目)について、内容の見方やチェックすべきポイントを解説いたしますので、応募先を選定する際の参考にしていただければと思います。
まずは「ハローワークインターネットサービス」での求人検索のコツをご紹介します。
・コツその1
就職活動開始と同時にハローワークで「求職者マイページ」を開設しましょう。マイページを使用すると、気になる求人を300件まで登録できる、紹介状を発行してもらう、よく使う検索条件を保存しておく、求人への直接応募ができる、などの便利な機能がご自身のスマートフォンやタブレット上で利用できます。
・コツその2
検索前に事前に自分の就業希望条件(地域・職種・月給額・雇用形態など)と優先順位を洗い出しておき、検索条件設定時に利用しましょう。
・コツその3
必ず一番上の「求職番号」を入力した上で検索をしましょう。そうすることで検索結果の事業所名や住所等の法人情報などの詳しい情報が見えるようになります。
・コツその4
検索に慣れてきたら「詳細検索条件」を設定して(求人情報検索画面右下にある緑色の「詳細検索条件」ボタン)より自分の希望に近い求人を検索しましょう。
・コツその5
求人情報検索画面一番下には、求人番号(最大5件)や事業所番号を指定して検索することが可能な検索ボックスもあります。
・コツその6
検索結果1件1件の右下にある緑色の「詳細を表示」ボタンをクリックすると開いてくるページでは、求人票には記載のない「求人・事業所PR情報」欄(一番下)があるので事業所情報を収集する際に活用しましょう。
検索結果1件1件には右下に「求人票を表示」ボタンがあります(2023年11月現在は緑色のボタン)。この「求人票を表示」ボタンをクリックすると、全7項目、全2ページ分の求人票が開きます。この求人票には、これから応募するお仕事を選定していくにあたりとても重要な情報が凝縮されています。上記コツ6と共に必ず確認しましょう。
・求人票はパソコンやスマートフォンにPDFファイルとして保存しておくことが可能です。
・求人票左上に記載されている「求人番号」や「事業所番号」を控えておけば、求人検索ページ一番下の「求人番号・事業所番号を指定して検索」機能を使って、いつでも再閲覧が可能です。また実際に応募する際にも、ハローワークの相談窓口でこの番号を伝えれば紹介状の発行等がスムーズに進みます。
今回は求人票の裏面(2ページ目)について項目番号に沿ってポイントを解説していきます。
項目4.労働時間
・就業時間:特記事項も含めて自分の希望に合致するかよく確認しましょう。
・時間外労働時間・休憩時間・週所定労働日数:自分の希望に合致するかよく確認しましょう。
・休日等:6か月経過後の年次有給休暇日数も含めてよく確認しましょう。
アドバイス→記載内容に疑問や不安がある時はハローワークの就職相談窓口で必ず相談し曖昧なままにせず正しい情報を得た上で応募を判断しましょう。
項目5.その他の労働条件等
・就業時間:特記事項も含めて自分の希望に合致するかよく確認しましょう。
・時間外労働時間・休憩時間・週所定労働日数:自分の希望に合致するかよく確認しましょう。
・加入保険:雇用保険と健康・厚生年金保険に加入できるか否かを必ず確認しましょう。
・退職金共済・退職金制度・企業年金:有無を確認しておきましょう。
・定年・再雇用制度・勤務延長:年齢や制度の有無を確認しておきましょう。
・入居可能住宅・利用可能託児施設:希望するのであれば必ず確認しましょう。
アドバイス→4労働時間に幅やパターンが複数ある求人だと、「加入保険」が無しという表記になるものもあります。これもハローワークの就職相談窓口で相談し正しい情報を得ましょう。
項目6.会社の情報
・企業情報:自分の過去の勤務先や他企業の会社概要とこの情報を比較するなどし、勤務開始後の規模感や男女比率をイメージしてみましょう。
・事業内容・会社の特徴・代表者名:公式ホームページの掲載内容(企業理念・会社概要・代表者の声・扱っている商品の概要・支店支所の有無・採用情報)もあわせて確認しましょう。
・就業規則・各種制度・外国人雇用実績:自分が該当する項目、もしくは今後利用する可能性のある制度(育児休業や介護休業など)の有無は確認しておきましょう。
・求人に関する特記事項:ここに応募の詳細や、事業所情報などを詳細に記載する事業所もあるので漏れなくしっかり目を通しておきましょう。
項目7.選考等
・採用人数・募集理由・選考方法:確認しておきましょう。
・結果通知:記載の選考回数や日数を見て、内定獲得までにどれぐらいの時間がかかるかイメージしておきましょう。
・通知方法・日時:Eメールとなっている場合は、一番下に記載のある担当者からのEメール受信が可能になっているか、迷惑メールフォルダに自動的に振り分けられる可能性がないか等、をあらかじめ確認しておきましょう。また郵送の場合は「簡易書留」で発送しましょう。
・選考場所:1の所在地や、2の就業場所と異なる場合もあるのでよく確認しておきましょう。
・応募書類等:必要な書類、送付方法、送付場所をよく確認し、漏れ・間違いのないように応募しましょう。
・担当者:ここに記載のある項目を、封筒や送付状、Eメールの宛名に記載します。応募書類発送(送信)前に記載に間違いが無いかよく確認しましょう。
アドバイス→採否の連絡が来るまでに、「結果通知」欄に記載のある日数よりも時間がかかったり、反対に短かったりと、事業所によって様々です。1社の選考結果を待ち続けるのではなく、同時に2社、3社と重ねて応募していくことが内定獲得への近道です。
ここまで求人票の読み解き方を解説してきましたが、求人票と同時にそれ以外の情報も収集し応募の判断に役立てましょう。具体的には「公式HP」と上記「コツその6」です。(口コミから情報を得ることはおすすめしません。)これらの情報を総合的に見て、その職場で遣り甲斐を持って働いているご自分のイメージが湧くかどうか?を考えてみてください。また皆さんが信頼を置いているハローワーク以外の就労支援機関があるのであれば、そちらに相談してみるのも良いでしょう。このコラムを掲載している「東京パソコンアカデミー」でも就職支援を実施しておりますので、ぜひ東京パソコンアカデミー講師にも相談してみて下さい。最終的には自分で決断して応募をしていくことにはなりますが、それまでの過程で講師陣がお手伝いできることがあるかもしれません。
「ハローワーク求人票(表面)の読み解き方」はいかがでしたか?
今後の応募先を検討する際のヒントにしていただき、ご自分にマッチしたお仕事への就業を叶えましょう。最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
この記事の著者:吉田友子
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