東京パソコンアカデミーでは『OdysseyCBT』試験の会場となっておりますが、ダントツで受験者が多いのがこの『統計検定』となります。
「スキルアップのため」「お仕事で必要なため」「所属企業の目標資格のため」はたまた「大学の単位のため」に受験される方が多い『統計検定』。
今まではペーパーでの試験でしたが、2016年8月からCBT方式に切り替わり、受験しやすくなりました。
「受験者が多い」資格からは「世の中の需要の高さ」が窺われます。この記事ではなぜ『統計検定』が大人気なのか、なぜ統計が注目を集めているのかなどをご紹介していきます。
『統計検定』は、2011年に発足をした「統計に関する知識や活用力を評価する」全国統一試験です。
現在は下記の10種類の試験があります。
● 統計検定1級(「統計数理」と「統計応用」の2つの試験から構成)
● 統計検定準1級
● 統計検定2級
● 統計検定3級
● 統計検定4級
● 統計検定 統計調査士
● 統計検定 専門統計調査士
● 統計検定 データサイエンス基礎
● 統計検定 データサイエンス発展
★統計検定は大きく分けて3種類
統計検定は『統計検定』『統計調査士』『データサイエンス』の3種類に分けられます。
①統計検定(4〜1級)
統計検定は4級、3級、2級、準1級、1級の5種類あります。
高い級になればなるほど難しくなり、大学基礎統計学レベル~大学専門分野修了程度の専門的な知識が問われます。「統計についての全般的な知識を得たい方」にお勧めです。
②統計調査士・専門統計調査士
統計調査士・専門統計調査士は、統計検定の中でも「統計調査」に特化した内容です。
公的統計に関して、基本的な内容を正確に理解し、適切に利用する能力を評価されます。
就業においては統計データに関連した職場、とりわけ民間調査機関で優先的に採用されやすくなる等の効果が期待されます。さらに専門統計調査士においては、社会人としての高度な専門知識・能力を有していることが認定されます。合格者を抱える組織にとっても、調査を実施する組織能力および調査データの解析力が評価され、調査受託の際のアピールポイントになる等の効果が期待されます。
③データサイエンス(基礎・発展)
データサイエンス資格は現在のところ基礎、発展の2種類の受験が可能です。
「データサイエンティストとしての分析・実装能力」が問われます。
「データサイエンス基礎」は表計算ソフトExcelによるデータの前処理から解析の実践、出力から必要な情報を適切に読み取り、当初の問題の解決のための解釈を行う一連の能力を評価・認証します。
「データサイエンス発展」では大学教養レベルの一般的な内容について、数理、情報、統計、倫理・AIに関する大学教養レベルの内容が出題されます。
「データサイエンスについてのスキルを証明したい」方にお勧めです。
★どこで受験できるの?
統計検定1級は会場に集まって実施するPBT(paper-based testing)方式のみで、年1回(今年は11/19(日))実施されていますが、準1級以下はCBT(computer-based testing)方式で受験可能ですので全国のOdysseyCBT会場で随時受験することができます。
もちろん東京パソコンアカデミーでも受験ができますよ。
統計学とは、一言で説明すると「データを解析し、そのデータがどのようなものかを説明する手法」です。
マーケティングなどの情報調査に用いられるほか、近年注目されているデータサイエンスや、AIを使った分析でも根幹となる知識になります。
「統計学」の様々な手法を正しく理解して、現実の諸問題の解決に役立てる力が求められることが多くなり、下記のような理由によりますます統計学が注目を集めるようになりました。
①ビッグデータ解析
「データは21世紀の石油」と言われるほど今や「ビッグデータ」は大変重要視されています。
これからの時代は、どれだけ多くのデータ、質の高いデータを持っているかが、ビジネスの成否を分けるといっても過言ではありません。データそのものは以前から活用されてきましたが、なぜ最近になって急に重要視されるようになったのでしょうか。それは膨大なデータが集めやすくなったことが挙げられます。
5G、Iotの進化により、各種センサーやSNS、スマートフォンなどから自動的にデータを収集できるようになりました。そのような膨大なデータからのデータ解析を通して、企業はあらゆるマーケティング施策や意思決定に結び付けることができます。そして、膨大なビッグデータを分析して活用するためには「統計学」の知識とスキルが必要です。統計学の知識とスキルを有してデータを基にした判断ができる人材は、ますます社会に必要とされるようになりました。
②機械学習
「機械学習」と「統計学」も切り離せない関係にあります。
「機械学習」とは、機械が自らデータを解析し、物事の予測を行っていく手法のことをいいます。コンピューターが大量のデータを学習し、ルールやパターンを抽出、こうして識別された情報をもとに、データの分類や予測が可能となります。機械学習も統計学も、データを分析しルールやパターンを見つけ出す作業は同じですが、大きな違いは「データを扱う目的」にあります。
機械学習では、蓄積されたデータから予測をしていきます。一方で統計学では、ばらつきのあるデータから規則性や不規則性を見出し、データに根拠を持たせるために用いられます。
しかし実際には、機械学習で扱われる用語は統計用語と共通のものもあるなど、機械学習を学ぶ上で統計学の知識も必要になってきます。両者は数値を推定または予測することが目的とされているので非常に似ている部分も多く、そのため統計学の学習を進めれば、機械学習の学習をスムーズに行うことができると言えるでしょう。
③データサイエンス
そしてここ数年大注目の「データサイエンス」。
統計学は、データサイエンスで最も重要なスキルとなります。
データサイエンスとは、「データの分析についての学問分野。統計学、数学、計算機科学などと関連し、主に大量のデータから、何らかの意味のある情報、法則、関連性などを導き出すこと」と定義されており、データを用いる学問全般を指す言葉になります。
データサイエンスにはプログラミングなどのエンジニアリング力の他に、データに対する考察を得るには統計処理手法の知識が欠かせません。
データサイエンスが活躍する場は小売・広告・製造・物流・エネルギー・医療・金融・教育・エンターテインメントなど、非常に多岐にわたっており、大注目の分野となります。
データの収集をしなければならないとき、統計学の理解があれば、それぞれの課題に対してどのようなデータを集めればよいかがわかります。
統計検定の勉強をすると、データ分析において、より的確にスピーディーに対応する力を養うことができるのです。
上記のように統計学を活用できる場面は様々あります。
統計検定を取得するメリットを再度確認してみましょう。
①統計学の知識を習得できる
前述したように、ビッグデータ解析、機械学習やデータサイエンスに携わるには、統計学は必須となる知識です。
統計検定の勉強をすることで、統計に関する知識や技能が身につき、データを適切に分析できるようになります。
ビジネス経営の意思決定、マーケティングや新商品の開発、サービスの向上などに有効活用できるデータ分析・活用の力を身に付けることができます。
②就職・転職活動アピール材料になる
機械学習と密接な関係のあるAIの分野やビックデータなどのデータを扱う技術には、必ずといっていいほど統計学が関係しています。
データを正しく読み取って、正しい判断を下すための統計スキルはあらゆる企業から求められており、「統計検定2級」を応募資格の条件としている求人も多くなっています。
それだけデータの活用ができる人材は市場価値が非常に高いということでしょう。
またデータサイエンティストやマーケター、コンサルタントなど統計学を扱う職種は、企業の将来や売り上げに深く関わるものが多いため、年収が高い傾向にあるようです。
③一部の大学で入学の優遇や成績評価の対象になる
2020年頃からデータサイエンス系の学部がある大学・大学院が増えています。一部の大学では統計検定合格者に入学優遇措置を設けていたり、授業の成績評価の対象にしています。
あるいは統計検定2級を試験科目とする大学院もあるようです。
統計検定と同じく『OdysseyCBT』試験の中に、『ビジネス統計スペシャリスト』があります。
ビジネス統計スペシャリストは、Excelによるビジネスデータ分析のスキルを証明する試験です。
試験科目は、基礎レベルの「エクセル分析ベーシック」と上位レベルの「エクセル分析スペシャリスト」の2科目を実施しています。
「エクセル分析ベーシック」は平均値や標準偏差など、ビジネスデータの基本的な情報を把握したり、エクセルのグラフ機能や関数を使用してデータの傾向や相関関係などを発見・分析する基礎的な分析スキルを評価します。「エクセル分析スペシャリスト」は確率分布や標本分布、仮説検定・推定、相関分析・回帰分析などの統計分析理論と、Excelの分析ツールを活用してビジネスデータを分析する実践力を評価します。
★ビジネスで必須の「Excel+統計学」
ビジネス統計スペシャリストは、データ分析の”実践”に重点を置き、身近に活用できるExcelを使用したデータ分析技能と、分析結果を正確に理解し、応用する能力を評価します。
「Excel+統計学」の両方を身に付けたい方にお勧めの資格です。
こちらも東京パソコンアカデミーでも受験ができますよ。
統計検定は統計学に関する理解を評価する検定ですが、統計学はビジネスにおいても注目されています
リスキリング時代の新たなスキルとしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか♪
この記事の著者:矢澤 美和
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