普段、仕事や学校の課題を進めているとき、あなたの手元の動きはどのようになっていますか?
改めて見てみると、キーボードから指が浮いていたり、記号の入力の際に手がピアノを弾いているときのようにクロスしてしまっている、なんてことはありませんか。
東京パソコンアカデミーでは、受講生はその重要性を理解していただいた上で、タッチタイピングの指導に当たらせていただいています。
今回のコラムでは、キーボードを正確に速く入力することでどんなメリットがあるか、どうやってキーボード操作を身に付けていくのか、練習方法まで詳しくご紹介させていただきたいと思います。
タッチタイピングができると、パソコンをより効果的に利用することができます。 キーボード入力をいかに効率よく行うかが重要なポイントです。 それぞれの指に与えられているキーの役割を覚えることで、入力速度は大幅にアップし、効率よく作業を進めることができるようになります。 また、手元を見て入力しなくなることで、入力時の疲労も軽減されます。
考えながら文章を書いているときには、とても速く手が動いていることに気付くことはありませんか? 頭がよく働いているときには、書く動作も速くなっているということです。 反対に書く動作が速くなければ思考も速くなると言われています。 タッチタイピングによってタイピングが速くなると思考を妨げることがなくなります。
ここでタッチタイピングの練習方法について紹介していきたいと思います。
<練習方法>
①正しい姿勢で練習する
タッチタイピングを上達させるにはパソコンに向かう姿勢が大きなポイントとなります。
パソコンのモニターから顔まで40センチほど離して、視線は少しだけ下に向かうようにモニターや椅子の高さを調節してみましょう。
②正しい指使いで練習する
指はホームポジションと言われる位置から指を動かした距離感や方向によってキーの配列を覚えていきます。
キーボード入力の経験がある方は特に練習を始めて間もないころは、目的のキーを探すのに手間取ったり小指や薬指が動かしづらかったりしますが、根気よく練習 を続けていくと、少しずつスムーズに指を動かせるようになります。
間違った指使いに慣れてしまうと、入力ミスが多くなる上、悪い癖を直すことが困難になります。
最初から正しい指使いで練習していきましょう。
③ホームポジションに指を戻す
指を上段、下段と動かした後は、それぞれのホームポジションにその都度指を戻します。
ホームポジションに指を戻す動作を繰り返すことによって、ホームポジションからの距離感や方向を指が覚えていきます。
ホームポジションにきちんと戻ってきた指は、次のキーを正確にタッチすることができます。
常にホームポジションに指が戻っていることがタッチタイピングをより早く、より正確にマスターするための秘訣です。
④時間がかかってもキーボードを見ずに練習する
練習するときは、キーボードを見ずに練習しましょう。
最初は手元のキーボードから目を離すのは不安かと思いますが、必要であればキーボードの配列表をお手元にご用意いただき、それを見ながらキーボードの配列を確認していきましょう。
キーボードの配列が覚えられるまでは、焦らず丁寧に入力することを心がけてください。
続いて、タッチタイピングを習得するまでには、どんな道のりがあるのでしょうか?
①自力で頑張る!
タッチタイピングはご自身でも十分に習得可能なものです。
正しい姿勢で、正しい指使いを意識しながら練習を重ねれば、練習量に比例して上達していきます。
②おすすめの練習サイト
東京パソコンアカデミーでも受講生の皆さんに取り組んでいただいている「毎日パソコン入力コンクール」の練習サイトです。
このサイトで練習する文章はこれまで新聞に掲載された記事が中心で、年に3回ほど更新されます。
文章がスムーズに入力できるようになるまでは、色々な題材で練習するよりも、同じ題材で繰り返し練習する方が効果的です。
社会で関心が寄せられているテーマが題材となっていますので、旬な情報にも触れながら、タッチタイピングを上達させることができます。
https://www.pken.com/tool/typing.html
P検の公式サイトで無料提供されています。
ホームポジションの練習から、日本語入力、英語入力等、入力のテーマごとにタッチタイピングのスキルを磨くことができます。
③レッスンを受ける!
東京パソコンアカデミーでは、指の配置から効率の良い文章入力方法までタイピング講座として開講しています。受講時間はおよそ6時間。
東京パソコンアカデミーでは、タイピング用のアプリケーションを使ってレッスンを行っているパソコンスクールが多い中、インストラクターが個別に指導します。
ExcelやWordは数年に一度バージョンアップがあり、常に知識も機能も新たに覚えるものがありますが、パソコンの中身が変わっても、キーボードの基本的な配置は変わりません。
すでにパソコンを使っている方ほど、手元を見ずにタイピングをするのは難しく感じられるかもしれませんが、一度身に付けてしまうと、今後長く活用できるスキルの一つです。
タイピングがスムーズにできることが、特にパソコンの機能を学ぶ上では時間短縮にもつながります。
是非、この機会にご自分に合った練習方法を見つけて、タッチタイピングの上達を目指しましょう。
(参考テキスト)
興学社学園東京パソコンアカデミー
タイピング ~キーボードを見ないで打てるようになろう!~
この記事の著者:豊島宏美
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