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2024/07/15

USBの種類と特徴を紹介します!

目次


  1. そもそもUSBとは?
  2. USBの規格
  3. USB Type-Aの特徴 やっぱりUSBといえばこれ。色が違うと何が違う?
  4. USB Type-Cの特徴
  5. USBのこれから
  6. まとめ

USBと聞いて、スマートフォンの充電をするときやデータを転送するときなどに使うケーブル(コネクタ)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 今回は、そのUSBの種類や特徴をご紹介していきたいと思います。

 

1.そもそもUSBとは?

USBとは、Universal Serial Bus(ユニバーサル シリアル バス)の頭文字を使って表現されています。身近なものを例に挙げると、パソコンにマウスやプリンタなどの周辺機器をつなげるときに使っていくものです。

 

2.USBの規格

一昔前のパソコンを思い出していただくと、パソコンにつなげるマウスを差し込む差込口の形や、パソコン本体からプリンタにつなげる差込口の形状がそれぞれ違った形をしていたのを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、パソコンやプリンタをどちらか一方を買い換えたときに、これまで使っていたケーブルの差込口が変わってしまい使えなくなってしまったという方もいらっしゃったかと思います。

USBの規格(名称)を並べていくと、実はこんなにたくさんの種類があるのです。

「USB1.1」、「USB Type-A(USB2.0/USB3.0)」、「USB Type-B(USB 2.0)」、「USB Type-B(USB 3.0)」、「USB Type-C(USB 3.1)」、「USB mini(A/B)」、「USB micro(A/B)(USB 2.0/USB 3.0/3.1/3.2)」、「Lightning」

この中で、私たちがUSBを使って使用している代表的な電子機器は次の通りです。

・USB Type-A:パソコン、充電器、USBメモリ

・USB Type-B:プリンタ、スキャナー、外付けHDD

・USB Type-C:パソコン(主にノートパソコン)、スマートフォン

※USBの次世代規格と言われています。

皆さんは、お使いになったことのあるUSBはいくつありましたか?

この中でも、やはり「USB Type-A」や「USB Type-C」、あるいはAppleの製品を利用している方にとっては、「Lightning」がなじみのある製品だったのではないでしょうか。

次の項目では、「USB Type-A」を紹介していきます。

 

3.USB Type-Aの特徴やっぱりUSBといえばこれ。色が違うと何が違う?

USBと言うと、この形を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ご覧のUSBは、「TYPE-A」という規格です。 この規格は1990年代には登場していて、その頃からパソコンやUSBメモリ、充電器など、現在でも広く使われています。

そして、端子部分を覗くと、白や青の場合があります、 特に、色で区別しないといけない決まりはないそうなのですが、一般的には、白が「USB TYPE-A(2.0)」、青が「USB TYPE-A(3.0)」とバージョンごとに色で区別数字が大きいほど新しいバージョンとされています。この違いは、単純計算でデータ転送の速度が約10倍。動画やゲームを扱うユーザーにとっては、よりよいパフォーマンスが期待できるようです。

また、最近使う機会が多くなったUSBの規格というと「Type-C」ではないでしょうか。

次の項目では、「USB Type-C」の特徴やどんな電子機器に使われているかをご紹介していきます。

 

4.USB Type-Cの特徴

身近なところでは、スマートフォンやタブレット、ノートパソコン、パソコンの周辺機器などの接続によく使われています。

「USB Type-C」の製品を扱うメーカーのHPでは、特徴を従来の規格と比較した際の特徴を次のように挙げています。

メリット1.急速充電

スマートフォンやタブレット端末、ノートPCなど、様々なデバイスへの急速充電が可能になります。

メリット2.差し込み方向がどちらでも使えるリバーシブルデザイン

従来のUSBコネクタは、差し込み方向が機器によって決まっているため、都度差し込み方向を確認する必要がありました。しかし、USB Type-Cコネクタはどちらの面でも挿入できるため、向きを気にせずに接続できます。これにより、接続の手間が軽減されます。

メリット3.高速データ転送

映像伝送にも対応しており、ディスプレイやテレビへの接続が容易になります。最大10Gbps (1GBのデータを約0.9秒で転送) という超高速なデータ転送に対応しています。

メリット4.多機能性と拡張性

USB Type-C (タイプC) は、データ転送、充電、映像伝送など複数の機能を兼ね備えており、様々な用途に対応します。変換アダプタを使えば、他のUSBタイプやインターフェースで使用することも可能です。そのため、用途によって個別のケーブルを用意する必要がありません。

(参照HP https://www.ankerjapan.com/blogs/magazine/usb-Type-C)

 

これまでは、電子機器ごとにケーブルを準備しなくてはならなかったところ、USB Type-Cに複数の機能(役割)を集約させることによって、目的ごとのケーブルを用意することが必要なくなったのは、非常に便利ですよね。

 

5.USBのこれから

EUでは、2022年の時点で、2024年秋以降に発売されるすべてのスマートフォンを対象に、有線の充電端子を搭載する場合は「USB TYPE-C」に一本化することが義務付けられました。当時の仕様では、独自のLightning端子を搭載するアップルのiPhoneが大きく影響を受けそうというニュースもユーザーから大きな注目を集めました。

この法律については、スマートフォンだけではなく、タブレット、電子書籍端末、スピーカー、ヘッドフォン、イヤフォンなども対象となるとのことでした。

目的としては、共通の充電端子を導入することで、ユーザーの利便性を向上させること以外に、廃棄物を削減することにつなげたいとの考えがあるそうです。ユーザーの不要な充電器の購入を削減し、年間1万1000トンもの廃棄物を減らすことができると期待されています

EUの取り組みを受けて、日本でも今後は、流通する電子機器の多くが「USB Type-C」対応と予想されます。色々な電子機器が「USB Type-C」に統一されることで、新たに電子機器類を買い替えた場合でも、同じUSBケーブルを再利用することができます。

このことは、ごみ処理の機会を減らすことにもつながるので、ほんのわずかではありますが、持続可能な社会実現に向けての一端を担うことも可能になります。

製品ごとにケーブルを用意する手間を省くことが、環境にやさしい活動につながっているんですね。

6.まとめ

ここまで、USB (TYPE-A、TYPE-C)の特徴や規格統一がもたらす影響について、説明させていただきましたが、いかがでしたか。

これまでUSBは様々な規格が誕生してきました。おそらく当分の間は、その中でも、「TYPE-A」、「TYPE-C」対応の電子機器を利用する機会が増えそうですね。

ただ、一口にUSBといっても、大変多くのメーカーが販売していますので、製品の耐久性や安全性、信頼性など、様々な観点から選んでいただき、使用していただきたいと思います。

 

この記事の著者:豊島宏美

 

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